私は常々思っていますが、身体の内部に関する医療というものは日々進歩しており、その進歩のスピードは目を見張るものがあります。
人間の寿命の頭打ちは120歳以内だと最近結論が出ておりましたが、このまま行けばもっともっと長生きできるのではないかと思っております。
問題はいくら長生き出来ても、自分が健康でいられるか、ということです。
コラムを読んでいる皆様、どうしたら健康でいられると思いますか?
色んな意見は多々あるかと思いますが、私個人の意見としては極論を言えば「血流」だと思っております。
人間は血液から栄養をもらい、汚れたものをきれいにし、日々細胞が働いて機能や生命そのものを維持しています。
では血流が良い状態を維持するにはどうしたらいいと考えますか?
お風呂?運動?もちろん血流が悪くて身体の調子がいいはずがないので、皆さんなりに血流を良くする方法を取っていると思います。しかし、根本的に血流を良くする方法はもちろん否定的な意見もあるでしょうが、結局は
「高齢になっても元気に自分の足で歩くことができるかどうか」
に、かかっていると思っています。
これが私の健康に対する最終結論です。考えてみてください。
足、脚が悪ければ運動をしたくても出来ません。人間は血流を良くするための絶対条件である運動時のエネルギーはほとんど下半身で発揮されています。つまり全然歩かない人は全身の血流が悪い状態が当たり前になってしまうのです。
血流が悪くなれば身体の中はごみだらけ、栄養も行き届かない。これでは内臓でも筋肉でも関節でも充分働いてくれるはずがないのです。
さて、賢明な皆さんは、では頑張って歩こう!と考えるでしょう。
ちょっと待ってください。いくつになっても歩けるための条件って知ってますか?
それが「足首の健康」なのです。正確には足首及び足首周囲の関節の健康です。
あなたの足首及び足首周囲が健康でなかったら、残念ですがいつまでも健康でいるのは相当厳しいと思います。
足首を病んでしまうと、次は連動して動いている膝に必ず負担が来ます。膝の負担が大きくなると今度は腰でカバーします。
この負の連鎖を止めない限り今度は歩くときに足首や膝、腰が痛くなってしまい、歩くのがおっくうになるのです。
歩くのがおっくうだから歩かなくなり血流の悪さから内臓も弱るという寸法です。
これを読んでいる皆さんは「私は足首が痛くないから大丈夫だ」と胸をなでおろしているかもしれません。
ですが、残念ながら私は著書でも触れていますが、現代人の足首が老若男女問わず大勢の方が病んでいます。
私は足首が痛くて来院したわけではない患者さんでも足首が病んでいない人を見たことがないです。
それこそ年間通して2万人近く診ているのに、です。一般人でも一流アスリートでも関係ありません。
あなたの足首の病み具合であなたの内臓の働きの機能までもが落とされている可能性が否定できないのです。
今こそ現代人は自分の足首や足首周囲の関節に対する意識を高める必要があります。
根本的な問題が放置されてしまえば体幹を鍛えても膝に注射を打っても解決することはありません。あなたの健康のために自分の身体への意識、考えを関節に向けてみましょう。
「関節を制する者は健康を制す」これは私の座右の銘です。
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