さて、コラムを読んでくださっている方に質問です。あなたにとって「治る」ってなんでしょうか?
多くの方は「痛みが取れること」を治る事だと思っていらっしゃると思います。
もちろん間違いではございません。しかし、治るという事の本質は「痛みが再発せずその後も健康に過ごせること」です。
「昔痛めた腰が、また最近特になにかしたわけじゃないのに痛くなってきたな」
「膝が注射を打つと治るけど、たくさん歩くとまた痛くなってくるな」
さて、これらのケースは治ると言って良いでしょうか。
あなたがカッターで指を切ったとしましょう。出血して、傷口が見えるはずです。
その傷口は日に日にふさがり、やがてはきれいになり、痛みもなくまた指を使うことが出来ます。
これが「治った」ということです。一度きれいにふさがった傷口がある日またいきなり開くことはまずないと思います。
ありませんよね?当然です。「治ってる」からです。
ヨガをやったときは治るんだけど・・・また痛くなる。
注射を打つと治るんだけど・・・また痛くなる。
マッサージしてもらったときは治るんだけど・・・また痛くなる。
ストレッチした後は治るんだけど・・・また痛くなる。
鍼をしてもらうと治るんだけど・・・また痛くなる。
こういう事を私はよく耳にしますが、治るというのは痛む原因が根本的に解決されたとき、治る環境が整ったときにのみ起きる自然治癒の現象です。
ですからまた同じ場所を怪我した訳でもないのに痛くなるとか、不安感が出るのはひとえに治っていないからということに他なりません。
もちろんヨガでもストレッチでもマッサージでも鍼でも注射でもそれそのものはとても優秀ですし、私は諸先生方を尊敬しておりますが、原因改善をしなければ本質が捉えられていないことになりどんなに優秀な先生に優秀な施術をしてもらってもその効果を最大限発揮することはできないという何とももったいない状況に陥るのです。
あなたはその時楽になればいいですか?治したくはないですか?
「年齢のせい」「運動不足」「痩せなきゃ治らない」
これらの言葉に惑わされ、治すことを決してあきらめないでください。あなたはちゃんと治ります。
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