今回は特に私が提唱していて大事なことであるので、今回の内容は定期的に書こうと思っています。
それは「足首周囲~ふくらはぎやすね~膝~ふともも~股関節~腰に至るまでのなかなか治らない症状は、足首をまずは率先して治すことが望ましい」です。
これはどういうことなのか。皆様は今どこか痛めていらっしゃいますか?それは上半身の問題ですか?下半身の問題?
ほとんどの方は痛い所のみにアプローチする「対症療法」を選択しているのかなと思います。あとはマッサージくらいでしょうか。
もちろんそれが悪いとは言いません。ですが、なかなか治らないと言うのは、それだけでは現状治すための材料が足りていないという事です。
私は年間を通じ述べ1万人以上の足首を診ています。その観点から言わせて頂ければ、どんなに優れた治療を受けても、足首が正常でなければその治療の効果は発揮しにくい、という事なのです。
つまり下半身(下肢)の痛みを取る為には足首を治すことが最重要となります。
建物を想像してください。建物はただそこに建っている訳では無く、安定させるために必ず基礎工事というもので固めてあります。基礎工事部分を固い地盤に打ち込み、安定させているのです。建物部分が上半身、脚が基礎工事部分、そして足首は地盤という置き換えになります。
人間はバランスを取る為に気づいていないだけで絶えず揺れています。常に地震が起こっている感じです。この揺れに耐える筋肉の集まりを抗重力筋と言います。つまり地盤がしっかりしてないところでは、いくらそれより上を補修しても、絶え間ない地震により、建物が傷んでしまうと言う訳です。
このことからも足首がどれだけ大事か分かると思います。どんなに優れた治療も、足首が良くなければそれはなかなか完治は難しいというわけです。人間は2本足で立つ生物なため、脳は足首の異常はしっかり感じとります。足首に異常があればかばった動き、姿勢しか取れなくなります。この荷重不均衡状態が様々な痛みの原因、なかなか痛みが取れない原因です。
しっかり治療してもなかなか治らない方、そして痛みが治まってもすぐ再発する方は、内科が異常なければ必ず足首を疑ってくださいね。
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