さて、昨日は新元号が発表されました。
令和(れいわ)です。昭和とちょっと被っているかも知れないですが、世間の評判は軒並み良好なのではないでしょうか。
平成の時もそうでしたが、またしばらく令和になっても平成と書類などに書いてしまいそうですね。
さて、本日は私自身も弊社の取り組みでも一番の問題であるロコモティブシンドローム(運動器不全寝たきり症候群)についてお話しします。
このロコモティブシンドロームは世界中で問題視されています。
日本でも平成28年度の整形外科学会の発表によりますと、
将来的に4700万人~6320万人の人が寝たきりの予備軍になるとのことです。
私が常々思っている事は、どうしてこの医学が発達した現代で、このような人口の半分から半分以上の人が寝たきりになるような事態が起こるというのでしょうか。
答えは簡単です。現状の医学や身体のケアの方法では足りないんです。
足りないから皆身体を壊すのです。
ロコモティブシンドロームが当たり前になれば各家庭で寝たきりの人の面倒を見るのが当たり前になるでしょう。そうなると面倒を見ている家族まで疲弊するばかりか、労働力が割かれて経済まで崩壊します。
先送りにして良い問題ではないのです。ではどう対策していくのか。それは結局現状でなぜロコモティブシンドロームが防げないのか、何が足りないのかということです。
現状足りていないものは「骨や関節への知識、認識力やケア」です。
現代は筋肉中心の考え方です。ヨガやストレッチ、トレーニングと言った比較的身近なケアの方法は筋肉を動かすものです。
もちろん筋肉のケアは大事です。しかしそれ以上に骨や関節のケアが大事なんです。
その理由は筋性防御にあります。
筋性防御とは、人体で弱っている場所は周りに存在する筋肉が硬くなって弱っている場所を保護するという人間の防衛本能のことです。胃腸科にかかった人は知っていると思いますが、仰向けになってくださいと言われて医師にお腹を押されたことはありませんか?あれは筋性防御が起きている位置を確認し、どこの内臓が侵されているのかの目安をつけているんです。
この筋性防御という反応は内臓で起こると医学書には書いてありますが、実は私が20万人施術に携わった結果、骨や関節にも強く働くことを発見しました。
どういうことかと言いますと、骨や関節になんらかの異常が出ていると、筋肉のケアをしても一瞬で筋肉は硬くなって元通りになってしまうということなんです。
マッサージにかかったことはありますか?整体でも良いです。
やってもらったときは軽いんだけど、またすぐ重くなる、痛くなるんだよね・・・こういうのは筋性防御が働いてすぐ筋肉の硬さが元に戻っているからなんです。
つまり筋性防御を起こさないようにするためには弱っている骨や関節を先にケアするしかないんです。例えるならあなたが痛みを無くそうとしてヨガやエクササイズ、フィットネスやストレッチ、果ては痛み止めを打ったりマッサージしたり鍼を打っても全部その場しのぎにしかならないということなんです。
その場しのぎで過ごすからやがて弱った骨は変形や崩壊をし始めます。
ロコモティブシンドロームの一番の原因は腰や膝が痛くて歩かなくなって発症するという統計も整形外科学会は発表しています。
ですから関節のケアが出来る世の中にならなければロコモティブシンドロームが防げるわけがないのです。
健康寿命ってご存知でしょうか。
ずっと寝たきりでただ生きているという人よりも、100歳になっても自分の足で歩いていつまでも元気でいられるような健康な人の寿命です。
この寿命が長い人の特徴も研究結果は出ています。それは
腹筋とふくらはぎの筋肉が周りの高齢者と比べて発達していることです。
この健康な高齢者のみなさんが腹筋やふくらはぎを鍛えているのかというとそうではありません。姿勢よく歩いているから腹筋やふくらはぎをたくさん使っているんです。使っているから弱らないんです。
ですがここで問題です。例えば膝や腰が痛かったら歩こうと思いますか?痛みに耐えながら歩いても脚を引きずっていたら筋肉がつくはずがありません。
だから膝や腰に痛みが出ないような関節や骨へのケアが最重要なんです。
ところがまだまだ現代は関節へのケアが出来ていないので、膝が痛い腰が痛いというと最終的にはどこでも
年齢のせい、痩せなさい、運動や筋力不足です。と言います。
これらはほとんど痛みとは関係ありません。私が20万人見て来た中では100歳近くても走っている人がいました。体重が100㎏以上あってもどこも痛くない人も身近にいました。運動を全くしないニートの人も肩こりや腰が痛いと感じたことがないという人もたくさん見てきました。この人たちは関節の状態がとてもきれいでした。つまりそういうことなんです。
私はこのロコモティブシンドロームが日本を、ひいては世界経済を崩壊させる原因になると思っています。ですから今からロコモティブシンドロームを防ぐ技術と知識を持っている人達を育成していくのです。
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